イヌタデの花

 「蓼食う虫も好き好き」は、「タデの実は苦く、大抵の動物は嫌うが、好んで食べるものもいて、人の好みも同じようにそれぞれ」ということですが、そのタデはヤナギタデのことです。そして、そのヤナギダテを食う虫がハムシで、体長4㎜程度の小さな甲虫です。私たちが刺身のツマとして食べているのがベニタデ(紅蓼)で、その辛さが好まれています。

 そのタデの仲間の一つが「イヌタデ」です。イヌタデの「イヌ」には「食べられない蓼」という意味が込められています。イヌタデ里山の植物の代表で、「あかまんま」と呼ばれ、赤い小さな花や果実がままごと遊びの赤飯として使われていました。