しだれ咲きの朝顔

 蔓植物で、花が綺麗となればアサガオを思いつくが、蔓は普通なら絡みつきながら上に伸びる。子供の頃以来、私の朝顔像は上に枝が伸び、朝に花を咲かすものだった。横に伸びる蔓もよく見かけるが、横や下に伸びて、花がしだれ(枝垂れ)咲くアサガオが登場したのだ。その一つの商品名が「恋しぐれ」(画像)。「恋しぐれ」は終日咲きの遺伝子を取り入れ、真夏の炎天下でも午後2時まで見事にしだれ咲き、葉には美しい斑が入っている。こうなると「朝昼顔」と言い直したくなる。
 ハンギングは、コンテナを吊るしたり壁に掛けたりして、植物を上や横の目線から観賞するガーデニングの手法だが、上に伸びるのではなく、下に垂れ下がっていくアサガオには最適で、正に「ハンギングアサガオ」である。地上では横に伸び、吊るせば垂れ下がっていくアサガオは私の朝顔像をすっかり修正してしまった。私が子供だったら、キュウリと同じだったアサガオが、カボチャやスイカと同じようになったと叫ぶ筈である。

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