2024-05-01から1日間の記事一覧

ヒロハヒナユリとチョウジソウの花 

クサスギカズラ科のヒロハヒナユリの流通名は学名のカマシア・クシキー(Camassia cusickii)で、花期は今頃。草丈が60~80㎝の球根植物で、その原産地は北アメリカ。茎頂に総状花序をだし、5㎝程の花を数個つける。花の色は淡青色や白。 キョウチクトウ科の…

セイヨウオダマキの花

キンポウゲ科オダマキ属のAquilegia vulgarisの和名が「セイヨウオダマキ」で、既にその花について記しました。セイヨウオダマキは北ヨーロッパからシベリアに広く分布しています(画像)。セイヨウオダマキの花弁に見える部分は萼(がく)で、花弁は筒状の…

トチノキ、あるいはマロニエについて

子供の頃、私はトチノキも栃餅も知りませんでした。当然ながら、マロニエがセイヨウトチノキだとも知りませんでした。パリのシャンゼリゼ通りのマロニエ並木はトチノキとは結びついていませんでした。私のマロニエはサルトルの小説『嘔吐』の中のマロニエ。…

モミジの赤味のついた実

モミジは4月に花が咲く。モミジは雌雄同株で、雄花と両性花をつけるが、その地味な花が終わると、すぐ実(種)ができはじめる。新緑が鮮やかなので、つい見落しがちだが、びっしり枝の先にぶら下がる。どれもブーメランのような形の羽の中に赤味のある実(種…

凪のとき

普通ならば、風がない状態、つまり、凪は海風から陸風へ切り替わるとき、そして、陸風から海風へ切り替わるときに起こる。凪の反対は時化(しけ)だが、東京湾は滅多に時化ない。凪のとき、海面は鏡と化し、煙は直上し、景色は静止画像のように見える(実際…