ヤブガラシ

 ヤブガラシ(藪枯らし)は、ブドウ科ヤブガラシ属の蔓植物で、日本中に見られる。名前は藪を覆って枯らしてしまうほどの生育の旺盛さを示している。「ヤブガラシ」にしろ「ヤブゴロシ」にしろ、藪を枯らしたり殺したりするのではなく、新しい藪をつくることからすれば、少々難のある命名である。また、ビンボウカズラ(貧乏葛)とも呼ばれ、庭の手入れどころではない貧乏人の住処に生い茂る、あるいはこの植物に絡まれた家屋が貧相に見える、この植物が茂ったことによって貧乏になってしまう、などを意味しているが、これらは納得できる。林や藪のまわり、庭や道ばたに生育し、茎は急速に伸び、長いつるになり他の木やフェンスなどにおおいかぶさる。7~9月、淡緑色の小さな花をたくさん咲かせ、その後、紫黒色のブドウ形の小さな果実をつける。
 雑草の中でも駆除するのに面倒なのが蔓性の雑草で、その代表がヤブガラシ、そしてクズだろう。クズもヤブガラシと同様に繁殖力が強く、空き地一面、樹木全体を覆うほどに成長する。ついでながら、画像にはカマキリが見える。多分ハラビロカマキリだろう。大きさはオオカマキリやチョウセンカマキリより一回り小さい。特徴は名前の通りお腹の部分が横広になっている。

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クズの花

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クズとカマキリ

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ヤブガラシ

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クズ