チューリップの洪水

 台場から有明にかけてチューリップが花盛り。シンボルプロムナード公園だけで20万球だそうで、その数に圧倒される。チューリップの洪水が起きている。赤、黄、白、紫の4色のチューリップが咲き誇っている。よく見ると、色ごとに花の形もサイズも咲く時期も微妙に違っている。チューリップの群生となると、同じ個体の集団と思ってしまうのだが、変異が見事に存在する集団になっている(よく考えれば、メリハリを考えて球根が植えられたのだから当たり前のこと)。
 野原に咲く花はそれぞれ分をわきまえているかように佇んでいるのに対し、園芸の花はやたら自己主張が目立つ。そんな自己主張の中で何とも素直な主張をするのがチューリップ。「私は綺麗な花です。存分に見て楽しんでください」と言わんばかりの風情で、人が作り出した作品としては天真爛漫としか言いようがない。チューリップの色は多彩で、しかもその色が混じり合う。だから、かつては高価で取引され、チューリップ・バブルを生み出したのである。

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