ミツマタ

 今私の周りでは沈丁花の花が咲き誇り、強い香りがしている。その沈丁花の仲間がミツマタ(三椏)で、沈丁花ほどではないが、あちこちに咲いていて、その黄色い花は春を告げている。ミツマタは中国、ヒマラヤ地方が原産で、名前の通り枝が三つに分岐するのが特徴。樹皮は和紙の原料となり、特に「お札」の原料として各地で栽培された。
 ミツマタは新葉が芽吹く前の枝先に花だけが開花する。うつむくように下を向いて咲く花には芳香があり、小さな花が集まって半球形をつくっている。この小さな花には花弁はなく、花弁のように見えるのは筒状の萼の先端が四つに裂けて反り返ったものである。

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