街中のナミアゲハ

 ナミアゲハは日本のチョウの代表格で、街中でも見ることができるアゲハチョウです。ナミアゲハの外見はキアゲハに似ていますが、ナミアゲハは翅の根元まで黄白色の線が入り、全体的に黒い部分が太くなっています。オスは全体に黒色ですが、メスは後翅に赤色と青色が入っています。

 画像はいずれも湾岸地域のナミアゲハで、これまで私が遭遇したものの一部です。アオスジアゲハとナミアゲハは街中でもよく見ることができるチョウで、私は「街中のチョウ」と密かに呼んで、彼らが街中で舞う姿を楽しんでいます。

*三枚目と四枚目の画像は今日のもので、最後の画像はナミアゲハの終齢幼虫です。

**画像のナミアゲハはどれもメスです。

 

アイズシモツケ(会津下野)の花

 園芸ではシモツケ ホワイトゴールドと呼ばれているバラ科シモツケ属の落葉低木がアイズシモツケSpiraea japonica‘White Gold’)。黄色の葉が印象的なアイズシモツケ会津下野)は日本では北海道を始め、本州から九州にかけての地域に生息しています。

 湾岸地域の公園や庭で目立つのがシモツケシモツケは日本、中国、朝鮮半島に分布するバラ科シモツケ属の落葉性低木。「シモツケ」の名前は、下野国(しもつけのくに、栃木県)で最初に見つけられたことに由来します。今あちこちで花が咲き出しています。

 シモツケ属にはユキヤナギコデマリキョウガノコなどの多くの種があります。

シモツケ

コデマリ

キョウガノコ

 

クナウティア・アルベンシスの花

 学名がKnautia arvensisで、ブルーライラックとも呼ばれています。クナウティア・アルベンシスの「クナウティア」は17世紀のドイツの植物学者クナウトの名前に由来します。ゆらゆらと揺れる姿が美しく、自然の造形力に驚かされる花姿で、つい見惚れてしまいます。クナウティアは自然なままの庭に溶け込んでいます。

 

ツツジだらけの歩道

 サクラの花が散ると、ツツジの花が咲き出し、今が満開である。公園や歩道には赤や白のツツジの花が咲き誇っている。それにしても、ツツジだらけの歩道は私には異様な風景に思えるのである。子供の頃、故郷で今のような光景を見たことがなかった。

 東京のツツジの歴史は徳川家と関係している。家康はツツジが好きで、江戸幕府ツツジの植栽に力を入れることになったのが始まり。秀忠や家光もツツジ好きで、市中のあちこちでツツジが植えられることになった。それが大名たちにも伝わり、大名の「庭園づくり」にもツツジが盛んに用いられた。そのためではないだろうが、今でも都はツツジの植栽に積極的である。

 兎に角、暫くはツツジだらけの歩道を歩くしかあるまい。

 

ローズゼラニウムの特徴

 フウロウソウ科のローズゼラニウム(和名は「ニオイテンジクアオイ」)はセンテッドゼラニウム(匂いゼラニウム)の中でも最もポピュラーな品種。ピンクの花で、バラの香りがあります。花は日当たりがよければ春から秋まで良く咲き、環境が合う場所では冬も咲き続けます。

 ハーブゼラニウムの中で、最も代表的な種のローズゼラニウム。バラのような香りがすることからローズゼラニウムという名前がついています。ローズゼラニウムは、アロマオイルの他、お茶や料理などの香りづけ、クラフトなどに利用されています。

*トゥルーローズゼラニウムローズゼラニウムと呼ばれる品種がPelargonium graveolens(トゥルーローズゼラニウム)とPelargonium capitatumローズゼラニウム)。

 

クレマチスの花

 イギリスでは、クレマチスは「つる植物の女王」として親しまれています。クレマチスセンニンソウ属に属している花の総称の一つで、多彩な植物が含まれています。

 今のクレマチスはテッセンやカザグルマが原型になっています。中国原産のテッセンは白い花びらに紫色の雄しべと雌しべの調和が美しい花です。センニンソウ属の中でも、カザグルマは最も大輪で見応えのある花をつけます。白花が多いですが、画像のような紫がかった色がついている個体もあります。カザグルマは和名で、漢字では「風車」。学名はClematis patensで、キンポウゲ科センニンソウ属のつる性多年草です。花弁のように見える萼片は通常8枚で、大輪系のクレマチスカザグルマを元に改良されてきました。

 

カラフトヒヨクソウの花:補足

 今朝カラフトヒヨクソウについて記したのですが、画像は鮮明でないだけでなく、クワガタソウ属の仲間たちとの区別をしにくいものでした。そこで、カラフトヒヨクソウの画像を二つ追加しておきます。今朝述べたカラフトヒヨクソウの特徴が補足の画像を通じて少しは見て取れる筈です。