カラスの表情、動作、心

 漆黒のカラスの表情はわかりにくいが、確かにカラスには表情がある。私にはそう思えてならない。カラスの動作もこれまた意図的で、動作と表情がカラスには確かに備わっている。ものや生き物の運動には感情がないのが普通だが、カラスには感情さえ感じられ、カラスの活動は運動ではなく、動作、所作になっている。だから、カラスは身体だけの動物ではなく、心を持つ動物だと思えてならない。

 カラスの顔の毛がなかったら、きっとカラスの喜怒哀楽の表情を見ることができる筈である。すると、私たちは泣いたり、笑ったりするカラスを想像したくなる。そして、カラスの心が悲しむのを確かめたくなる。