ヒメジョオンとハルジオンの花

 キク科のヒメジョオン(姫女菀)は白い花を咲かせる越年草。「姫」は「小さい」、「女菀」は「中国産の野草」を意味する。同類のハルジオン(春紫菀)とはよく似ているように見えても、幾つも違いがある。

 ハルジオンの葉は「茎を抱く」ようについていて、いわゆる抱葉である。ヒメジョオンの葉はすっきりと細く窄まり、抱いていない。また、ヒメジョオンの花びらはハルジオンに比べて太く、数も少ない。ハルジオンは細い花びらをたくさんつけ、花びらはヒメジョオンよりも密に並ぶ。さらに、茎を断面で見ると、ハルジオンは中が空洞なのに対し、ヒメジョオンは中が詰まっている。

 これほど違いがあるのだが、道端で見た時、ハルジオンとヒメジョオンを咄嗟に区別するのは難しく、その理由をきちんと説明するのは意外に厄介である。

 シオンから「春に咲く紫菀」として「ハルジオン(春紫菀)」と命名したのは牧野富太郎。同類のヒメジョオン(姫女菀)とよく似ていることから、ハルジョオンとも呼ばれている。ハルジオンは高さが30~100cmになる一年草または越年草で、大正時代に渡来し、日本各地に帰化していて、ヒメジョオント並んで日本の風景をつくり出してきた。

 ハルジオンは春に咲く紫菀として、4月~6月頃、ヒメジョオンは5月から秋に花をつける。湾岸地域のハルジオンの花は白、そして薄いピンク色で占められている。一方のヒメジョオンは北アメリカ原産のキク科の花で、明治時代に入り、鉄道に乗って日本全国に広まった。そのため、別名がテツドウバナ。

*上述の説明をもとに、画像の花がハルジョオンか、ヒメジオンか特定してほしい。