タチバナモドキの帰り咲きの花と実

 バラ科タチバナモドキ(橘擬、Pyracantha angustifolia)は中国原産の常緑低木。既にピラカンサの真っ赤な実について記したが、タチバナモドキの葉は長さ5〜6cmの狭く長い楕円形で、葉裏に灰白色の毛が密生するのが特徴。春に白い小さな花をつけ、その後の実は緑色で、秋に橙黄色に変わる。タチバナモドキの名前は果実の色や形が扁球形でミカンのようなタチバナに似ていることから。現在はタチバナモドキ、カザンデマリ、トキワサンザシを総称して「ピラカンサ」と呼んでいる。

 タチバナモドキの実は橙黄色、トキワサンザシの実は鮮やかな紅色、タチバナモドキの白い一輪の花はトキワサンザシの複数の花のまとまりとは随分と違っている。画像はタチバナモドキの帰り花(かえりばな、返り花)で、11月頃の小春日和に、桜、梅、梨などの草木が本来の季節とは異なって咲かせた花のこと。忘れた頃に咲くため、「忘れ花」とも言われる。また、「二度咲」、「狂い咲」とも呼ばれる。

*画像はタチバナモドキの八重咲きの帰り花と色づいた実である。