アベリア(Abelia)はスイカズラ科ツクバネウツギ属で、湾岸地域の公園や道路沿いに数多く植栽されていて、私の日常風景をつくる基本的な構成要素の一つです。アベリアは中国原産のシナツクバネウツギ(Abelia chinensis)と同じ中国を原産とするアベリアユニフローラ(Abelia uniflora)の交配種で、19世紀中期にイタリアで生まれました。四季咲きといえるほど長い開花期をもち、寒さに強いという特徴を受け継ぎ、日本ではほぼいつも花と緑の葉を見ることができます。
日本へ渡来したのは大正時代末期で、東京オリンピック以後の緑化ブームを契機に全国に広まりました。花期は初夏から霜が降り始まる晩秋までで、ラッパ型の小さな花が次々に咲きます。葉は卵形で先端が尖り、表面は油っぽい光沢があります。アベリアの和名は「ハナツクバネウツギ」。
アベリアはとにかく強健で、道路脇、歩道、公園、生垣などに幅広く利用されていて、それは湾岸地域でも同様です。花が美しいのはもちろん、斑入りなど、葉の観賞価値の高い園芸品種で、正に園芸品種の優等生といったところです。アベリアの野生種は、日本、中国、ヒマラヤ、メキシコに15種が分布する常緑、または落葉の低木で、日本には4種が自生しているとのことですが、残念ながら私はその自生種を知りません。
子供の頃、田舎でアベリアを見た記憶が私にはありません。私がアベリアを認知したのはバブル期の少し前で、公園でアベリアを見たのが始まりだったと思います。その後はどこでもお目にかかる常連の植物で、それは今も余り変わっていません。


