モクゲンジ(木欒子)の英名は「golden rain tree(黄金色の雨の木)」で、夏に多数の黄色の花が咲き、雨のように散ることを見事に表現しています。また、「栴檀葉の菩提樹(センダンバノボダイジュ)」とも呼ばれ、種子を数珠にするために寺院によく植えられていました。中国原産のモクゲンジ(木欒子) はムクロジ科モクゲンジ属の落葉高木で、日本には割と古くから渡来していたと思われます。「モクゲンジ」という名前は、ムクロジの中国名「木患子」を音読みした「モクカンシ」が転訛したもので、一説ではムクロジと本種を混同したことに由来します。
そのモクゲンジを湾岸地域でも公園で見ることができます。長さ30センチ前後の円錐の花序に、直径1センチほどの黄色い小花が密生します(画像)。鳥の羽根のような葉は先端の1枚と3~7対の小葉からなります。小葉は卵形ですが、縁に不揃いな粗いギザギザがあって形状は複雑。葉は枝から互い違いに生じます。新緑は美しく、環境が良ければ秋の黄葉も綺麗です。モクゲンジよりも葉が大きいため名付けられたのがオオモクゲンジで、オオモクゲンジの葉は縁にギザギザがありません。モクゲンジの開花は6~8月、雌雄同株で花には雄花と雌花(あるいは両性花)があり、雄花の雄しべは画像のように長く突き出します。今、その花が見事に咲いています。
花の後につく実も変わっています(画像)。袋状の実は先端がとがった風船のようになり、袋の中は3室に分かれ、各室に1~2個の種子が入っています。この実は10月頃に熟し、中の黒い種子はとても硬く、そのため、数珠に利用されてきました。
*モクゲンジは6,7月に花をつけるが、オオモクゲンジの花は9月頃になる。オオモクゲンジは樹木全体にたくさんのモクゲンジによく似た花をつける。



