ホタルブクロ(蛍袋)はキキョウ科の多年草。今釣り鐘状の花を咲かせています。和名の「ホタルブクロ」は子どもが袋のような花にホタルを入れて遊んだことに由来します。また、「火垂る袋」が提灯を意味することから、「チョウチンバナ」が別名です。さらに、「ツリガネソウ(釣鐘草)」、「アメフリバナ」とも呼ばれます。
キキョウ科のホタルブクロはうつむいてひっそりと咲くことから、奥ゆかしさを感じさせます。原産地は日本や東北アジア、朝鮮半島などで、日本各地に分布しています。花の色は白やピンク、紫などで、ホタルが飛ぶ時期と重なります。ホタルブクロの花は、摘み取って食べることができます。花びらをサラダの彩りとして加えたり、酢の物にしたりして味わえます。
*ホタルブクロとよく似た植物がカンパニュラ。ホタルブクロとカンパニュラは、どちらもキキョウ科ホタルブクロ属の仲間。日本のカンパニュラは「カンパニュラ・メディウム」(画像)を指す場合が多く、別名は「ツリガネソウ(釣鐘草)」や「フウリンソウ(風鈴草)」。原産地は南ヨーロッパで、開花時期や花の色味などはホタルブクロと似ています。また、カルパチカ(Campanula carpatica)(画像)もキキョウ科で、やはりカンパニュラの名で出回っているようです。ホタルブクロの花は下向きに咲きますが、カンパニュラの花は上向きに咲きます。



