昨日ツバキとボケの源平咲きについて記しました(3月28日)。「源平咲き」は源氏の赤旗、平氏の白旗からのネーミングで、ウメ、モモ、ツバキ、ツツジなどにも源平咲きが見られます。特に、紅白の八重咲で人目を奪うのがモモの「源平枝垂れ」。垂れた枝に紅白の花が咲くことから、この名前がつけられました。太い幹や枝に突然変異が生じると、枝ごと、幹ごとに赤と白の咲き分けが生じ、また、枝の先端や花の中で突然変異が生じると、花ごとに赤と白になったり、赤と白の斑入りの花になったりで、一本の木に白と紅の二色が混じり合います。
バラ科のモモ(桃、Prunus persica)の花期は3月から4月上旬頃で、今ちょうど花をつけています(画像)。淡い紅色が普通ですが、白色から濃紅色まで様々な色の花があります。モモの原産は中国で、弥生時代に日本に渡来し、古くから日本人に親しまれてきました。実を楽しむミモモ(実桃)と、花を楽しむハナモモ(花桃)があります。ミモモの開花期は長く、夏には甘い球形の果実を実らせます。



