日本海側は雪が降り続いている。そんなニュースを見ながら、何とも大袈裟な気がしてならない。子供の頃の2月は雪の中に埋もれる如くに暮らすのが当たり前で、車は止まり、大通りも1,2mの幅に道が狭まり、屋根から降ろした雪でどの家の一階も昼でも電灯をつけていた。雪が降った朝は玄関から通りまで道をつけなければならず、それが朝一番の仕事だった。
湾岸地域はそんな記憶が嘘であるかのような風景である。今年はまだ雪が舞った程度で、我が故郷とのコントラストを様々に感じ、それらを味わっている。
朝まだき 冬晴れの空 月冴える
陽が出でて 光さしいで 冬の空
有明の 天に光が 広がりぬ


