冬休みが近づいていますが、年末年始の慌ただしい中で、中高生の文学好きの皆さんに考えてほしいことがあります。下の三つの詩は多くの日本人が知っている、有名な作品です。でも、その内容は随分異なっていて、それぞれの内容については意見が分かれます。それぞれの詩の内容を比較しながら、自分の解釈を述べて下さい。
(1)「かなりや」
唄を忘れた金絲雀(かなりや)は
うしろの山に棄てましょか。
いえ、いえ、それはなりませぬ。
唄を忘れた金絲雀は
背戸の小藪に埋めましょか。
いえ、いえ、それもなりませぬ。
唄を忘れた金絲雀は
柳の鞭でぶちましょか。
いえ、いえ、それはかはいそう。
唄を忘れた金絲雀は
象牙の船に、銀の櫂
月夜の海に浮べれば
忘れた歌を想ひだす。
(2)「金魚」
母さん、母さん、どこへ行た。
紅い金魚と遊びませう。
母さん、歸らぬ、さびしいな。
金魚を一匹突き殺す。
まだまだ、歸らぬ、悔しいな。
金魚を二匹締め殺す。
なぜなぜ歸らぬ、ひもじいな。
金魚を三匹捻ぢ殺す。
涙がこぼれる、日が暮れる。
紅い金魚も死ぬ死ぬ。
母さん、怖いよ、眼が光る。
ピカピカ、金魚の眼が光る。
(3)「雀のかあさん」
子供が
子雀
つかまへた。
その子の
かあさん
笑つてた。
雀の
かあさん
それみてた。
お屋根で
鳴かずに
それ見てた。