ヒイラギとセイヨウヒイラギ

 ヒイラギ(柊)は葉の縁がノコギリの歯のようにギザギザしているのが特徴の常緑高木。耐寒性があり丈夫な樹木で、湾岸地域でも公園や庭の植栽として人気があります。今年はまだ白い花が木に残っています。一方、クリスマスのヒイラギは、セイヨウヒイラギと呼ばれ植物で、ヒイラギとは別物です。セイヨウヒイラギは常緑の葉が永遠、赤い実はキリストの血を象徴しているという理由で、クリスマスに飾られるようになりました。

 ヒイラギとセイヨウヒイラギは葉の形こそ似ているのですが、開花と結実の季節が全然違います。クリスマスの時期に赤い実をつけているのがセイヨウヒイラギ、白い花を咲かせているのがヒイラギです。

 セイヨウヒイラギはキリストの足元から初めて生えた植物とされ、尖った葉や赤い実はキリストの流した血と苦悩を表すと考えられています。セイヨウヒイラギの俗称はクリスマスホーリー。正式な英名は「ヨーロピアホーリー」、あるいは「イングリッシュホーリー」。ホーリー(holly)はモチノキ属のことで、ホーリーナイト(聖夜)のholyではありません。

 一方、日本のヒイラギはモクセイ科モクセイ属で、日本でも神の力が宿る「神聖な木」とされ、邪鬼祓いや魔除けのおまじないに使われてきました。棘のある葉に目を刺されて鬼が退散した説話が邪鬼祓いの由来。ヒイラギはクリスマスの頃が花期で、白い花が咲き、その実は黒く,しかも色づくのは春です。

*セイヨウヒイラギに良く似た別種に原産地が北米のアメリカヒイラギがある。その葉はセイヨウヒイラギの葉より光沢がなく、厚みが薄く、棘に触ってもあまり痛くない。ヒイラギモチもセイヨウヒイラギと違い、成木でも比較的長く棘を保つ。アメリカヒイラギの葉は薄く互生し、葉身は長楕円形でやや小さく、葉表は比較的光沢がなく、鋸歯に触ってもそれほど痛くなく、花は白色。ヒイラギモチは葉が互生し、亀甲状に四角張った長楕円形で、角張った先端に鋭い棘がある。

アメリカヒイラギとセイヨウヒイラギの花はよく似ている。

ヒイラギ

ヒイラギ

ヒイラギモチ

ヒイラギモチ