初冬のサザンカの樹と花

 サザンカは私の住む江東区の木であり、花でもあります。そのためか、街路樹や生垣にサザンカが多く使われていて、今年もまた花が咲き始めています。サザンカはツバキ科の常緑の広葉樹。サザンカの花と言えば、童謡の「たきび」が反射的に口をつきます。子供の頃は当たり前だった焚火が、今はすっかり見られなくなってしまいした。

 サザンカには多くの園芸品種があり、サザンカ、カンツバキ、ハルサザンカの群に分けられています。湾岸地域に多い園芸品種は花の色が赤のものが多く、八重咲きが多く見られます。花の少ない初冬から長い間咲き、私たちを楽しませてくれます。

 椿(つばき)の漢名の「山茶花」が、いつの間にか「サザンカ」という名前として定着してしまいました。中国語のツバキ(山茶)の花から「山茶花(サンサカ)」となり、倒置現象によって、江戸中期から「サザンクヮ」となり、「サザンカ」となりました。

 サザンカは日本が原産地で、学名(Camellia sasanqua)も英名(sasanqua)もサザンカです。ツバキとは葉も花も似ていて、なかなか見分けがつかず、私のようなヒマな老人には脳の活性化に役立つ材料になっています。

*ユキツバキを考えると、ツバキ科の植物が熱帯から亜熱帯に自生しているのは不思議な気がするのですが、ツバキやサザンカは温帯に適応した珍しい種で、日本が北限の自生地なのです。

*画像はいずれもサザンカの木で、今花盛りです。