湾岸地域には街路樹のサルスベリが多い。サルスベリは初秋までの長い期間に渡って花を楽しむことができ、そのため「百日紅(ヒャクジツコウ)」という別名がある。仏教の三大聖木(無憂樹、菩提樹、沙羅樹)は日本では気候の違いなどから育てることができず、ナツツバキは沙羅樹の代用に、無憂樹(アショーカ樹)は花姿が似ていたサルスベリが代用に、菩提樹は中国原産の菩提樹が代用樹になってきた。
江戸時代に渡来したサルスベリはミソハギ科の落葉中高木。木登りが上手なサルでも、滑り落ちるほど樹皮が滑らかということから命名され、漢字では「猿滑」、「百日紅」、「紫薇(しび)」などと書かれる。「百日紅」という字の由来と「さるすべり」という呼び方の由来はまったく別モノ。「百日紅」を「さるすべり」と読むのは「熟字訓(じゅくじくん)」という読み方。
さて、樹木全体の様子が周りのサルスベリと微妙に違っているのがシマサルスベリ。私が気づいた違いは花が早く終わり、楕円形の実がたくさんつき、葉も大きく、先が尖っていたこと。シマサルスベリは中国中部、台湾及び奄美諸島などの亜熱帯に分布するサルスベリの近縁種で、開花時期はサルスベリと同じだが、花の色は白のみ。
*画像はそのシマサルスベリの今の実の姿とまだ青い時の実の姿。



