サクラソウ科のヤブコウジ(藪柑子)は常緑の小低木。漢字の「藪柑子」は「藪に生える柑子(ミカン類)」という意味で、既に実は赤くなり出しています。別名は十両(ジュウリョウ)。
『万葉集』では「山橘(ヤマタチバナ)」と呼ばれ、古くから日本人に愛されてきました。寛政期に葉に斑が入るヤブコウジが園芸家の間で人気を呼び、多くの品種が生まれました。
画像のように緋色に熟すヤブコウジの実は、冬の間も落ちずに残ります。同じような色の実をつける同じヤブコウジ科のマンリョウ(万両)やカラタチバナ(別名は百両)、センリョウ科のセンリョウ(千両)があります。