フウセンカズラの実

 フウセンカズラ(風船葛、Cardiospermum halicacabum)はムクロジ科の植物。「花を観賞するより、風船のような実を見て楽しむために栽培される」という説明を読むと、その変わった名前も納得できる。フウセンカズラは絡みつきながら繁茂する蔓性の一年草。夏に緑がかった白色の小さな花を咲かせ、その後、紙風船のようにふくらんだ袋状の実をつける。風に揺れる実は見た目にも涼しげで、緑のカーテンとして人気がある。

 10月が近づき、今は実が茶色く熟し出している。実は直径3cmほどの風船形に膨らむ(画像)。インドでは野菜として食べられ、中国では全草が薬の材料になっている。