ワタの花

フヨウ

ムクゲ






 ワタはアオイ科の植物です。アオイ科の植物の花とワタの花とを見比べると、互いによく似ています。そして、ワタはハイビスカスのように熱帯、亜熱帯地域が原産です。エジプトや中南米の熱帯地域から次第に温帯地域へと人為的に広がっていったのがワタの歴史です(いずれ「絹の道」と比較してみたいと思っています)。

 花の後に、子房から形成される朔果の内部から白い綿毛が生じ、これが繊維として利用され、衣服となって使われてきました。この繊維が綿(木綿)です。綿と麻や絹と比べてみたくなりますが、まずはワタの花をしっかり確かめてみましょう。私自身、ワタの花ではなく、白い綿毛にしか関心がありませんでした。実際、故郷でワタの畑を見た記憶がないのです。

 画像のワタはアオイやハイビスカスに似た花をもつ園芸種で、アカバワタ(赤葉綿)という矮小種と思われます。最後二枚の画像はフヨウとムクゲで、いずれもアオイ科です。