夏のブッソウゲの花

 夏に似合うのがアオイ科フヨウ属のブッソウゲ(仏桑花、Hibiscus rosa-sinensis、Chinese hibiscus)。ブッソウゲは「扶桑花」、「仏桑華」、沖縄では「赤花」とも呼ばれてきた。近年はもっぱら「ハイビスカス」と呼ばれている。

 ブッソウゲは雄しべと雌しべが合着した長い蕊柱(ずいちゅう)を持つ花を咲かせる(画像)。一つの花の寿命は一日限りだが、次から次へと花が咲き続く。

 中国南部原産の説やインド洋諸島との説もあるが、原産地は不明。慶長年間(1610年頃)に島津家久琉球産のブッソウゲを徳川家康に献上した記録がある。