緑の中のホシベニカミキリ

 カマキリは大嫌いだったが、カミキリムシは好きだったのが私の子供時代の記憶。ホシベニカミキリは温暖な地域で見られるカミキリムシで、赤い体に黒い点々があり、 触角と脚は黒色だから、とても目立つ。海に近いタブノキのある公園によく見られ、ときに木を枯らすことさえある。体長は18~25mm、幼虫はタブノキクスノキなどの木の内部に、成虫はそれらの葉や若い枝にいる。5月から夏にかけて見ることができる。

 カミキリムシの仲間は日本だけでも 700 種類以上もいて、大きさ、色、模様も様々。カミキリムシは種類によって幼虫が食べる植物がたいてい決まっている。ホシベニカミキリはもっぱらタブノキを食べる種類。例えば、湾岸地域の公園にはタブノキがたくさん植えられていて、ホシベニカミキリの成虫はタブノキの新芽をかじって食べ、植栽したタブノキを食べ、時には枯らしてしまう「大害虫」。

*画像はギョリュウの緑の葉の中のホシベニカミキリ