フェイジョアの花

 フェイジョアはフトモモ科の常緑低木。湾岸地域では果物として栽培されるのではなく、庭木や生垣用として使われている。南米原産で、果物としては主にニュージーランドで栽培され、別名はパイナップルグアバ

 花弁は外側の白と内側の赤に分かれ、雄しべの鮮やかな赤が引き立っている。今咲いているピンク色の花びらは、少し肉厚でふっくらとした触り心地がある。赤く尖った雌しべをたくさんの雄しべが囲むように空を向いている。花を食べると、とろけるような甘さがあり、正に食べられる花。フェイジョアの実のシンプルな楽しみ方は、生のまま食べること。

 キウイフルーツの栽培熱に刺激され、キウイに次ぐ新果樹としてフェイジョアが日本に紹介されると、瞬く間にブームになった。フェイジョアの生産地域ができ、ニュージーランドからもフェイジョアの果実が輸入されたが、店先ではほとんど売れなかった。結局、フェイジョア熱はあっという間に終わってしまった。そのためか、私は食べたことがなく、見た記憶も定かではない。