私にとっての冬の黄色の花

 植物の花は私を楽しませてくれる。特に、冬の花は嬉しい。だが、花は私を楽しませるために咲くのではない。人を楽しませるためにではなく、自らの子孫を残すために咲く。多くの植物は花をつけ、種をつくり、次の世代を増やす。そのために受粉が必要で、花粉を運ぶ手段として昆虫が大切になる。

 早春に咲く花たちは数少ない虫たちをひきつけるために黄色を選んだのだろうが、そうすると、私が黄色の花を楽しむことができるのは偶然的なことに過ぎなく、生きる上での重要な意味はない、ということになるのか。