ハボタン (葉牡丹)の葉

 湾岸地域の公園や歩道ではハボタンがあちこちに植えられています。ハボタンは野菜の仲間で、キャベツやケールの改良種です。葉の姿がボタン(牡丹)の花のように見えるため、この名前が付きましたが、別名は「ハナキャベツ」。

 ハボタンの開花時期は3月下旬から5月初旬。ヨーロッパ原産で、江戸時代に食用として渡来。その後は観賞用として改良されてきた。キャベツやブロッコリーの仲間で、別名の通り、葉はキャベツにそっくりです。

 重なり合った葉が牡丹の花のように美しいことから「葉牡丹」と命名され、貝原益軒も紹介しています。当初は「牡丹菜(ぼたんな)」と呼ばれ、正月飾りとして親しまれました。今では冬の間、鑑賞用として重宝されています。

 「ハナキャベツ」という名前から食べてみたくなります。本来野菜の仲間ですから食べられますが、おいしくはなさそうです。春先にボタンのような葉の中から急に芯が伸び出して、黄色の花が咲きます。