キルタンツスの花

 ヒガンバナ科キルタンツス属のキルタンツスは南アフリカに45~50種が自生する球根植物で、種によって形態や性質が異なり、変化に富んでいます。大雑把に冬咲き種と夏咲き種があり、花形も細い筒形から壺形、盃状に大きく開くものがあり、下垂するものから上向きに咲くものまであります。

 最も一般的なのはマッケニー(Cyrtanthus mackenii)とその交配種で、細長い筒状でやや湾曲したラッパのような花が、冬の間次々と咲き続けます(画像)。色は赤、オレンジ、黄、ピンク、白があり、「笛吹水仙」の別名もありますが、スイセンとは少し趣の異なり、ユーモラスな印象のある花です。

*Cyrtanthusは、ギリシャ語で「曲がった花」のこと