カタバミとハナカタバミの花

 「ひそと咲く 花かたばみの 美学かな(石川かおり)」の「花かたばみ」はカタバミなのかハナカタバミなのか、という問いはまるで文学的でない問いだというのは重々承知しているのだが…カタバミとハナカタバミの花を一緒に見ると、つい呟いてしまう。

 クローバーのような3枚葉と小さな黄色い花が特徴のカタバミカタバミという名前は、夜に葉が閉じて、半分になったように見えるから。葉が夜に閉じるのは、水分の蒸発を防ぐためと考えられています。学名はOxalis corniculataオキザリス・コルニクラータ)。

 一方、ハナカタバミ(=オキザリス・ボーウィー、Oxalis bowiei)は江戸時代末に観賞用に輸入されたものが、野生化したもの。花径は3センチから5センチと大きく、花の真ん中は黄色い。日当たりがよい場所を好み、曇っていたり、日陰になったりすると花を閉じます。

 10月下旬に入り、路傍にカタバミとハナカタバミの花が仲良く咲いていました。

カタバミ

ハナカタバミ