常緑アヤメの花

 ショウブは「菖蒲」と書かれ、アヤメとも読めます。植物のショウブはサトイモ科に属し、アヤメ科のカキツバタハナショウブは別物です。さて、そのアヤメ科に属するディエテス・ビコロル(Dietes bicolor、英語ではAfrican iris)について7月に記しました。南アフリカが原産地で、花は春から夏にかけて咲き、オレンジ色に縁取られた黒に見えるほど濃い紫色の斑紋が三つあります(画像)。

 園芸種として「常緑アヤメ」とよばれ、他にも二種類ほど栽培されていて、その一つがアフリカンアイリス(Dietes iridioides、ディエテス・イリディオイデス)。花被片は6個で、外花被片には黄色い斑紋があり、内花被片の基部には褐色の斑点があります(画像)。花柱の上部は3分岐して、さらに先が浅く2裂し、青紫色の花弁状になります。

*最初の画像二枚はアヤメを連想させませんが、後の二枚はいかにもアヤメです。

ディエテス・ビコロル

ディエテス・イリディオイデス

アフリカンアイリス

アフリカンアイリス