彼岸の花たち

 日本や台湾のショウキズイセン鍾馗水仙)は、秋になると黄色の美しい花を咲かせます。園芸用としても人気があり、鉢植えにもなります。赤い花を咲かせる彼岸花と姿が類似しているため、「黄色彼岸花」と呼ばれることもあります。ヒガンバナ(赤色)、シロバナマンジュシャゲ(白色)、ショウキズイセン(黄色)、ナツズイセン(淡い紅紫色)などはみな仲間で、よく栽培されています。

 彼岸花の別名「曼珠沙華」(まんじゅしゃげ)は仏教では「天上の花」で、「蓮華(ハスやスイレン)」と並んで重要な花です。私には山口誓子の「つきぬけて天上の紺曼珠沙華」の句が浮かんできます。

ヒガンバナ

シロバナマンジュシャゲ

ショウキズイセン

ナツズイセン