ブタナ(豚菜)の花

 ブタナはキク科エゾコウゾリナ属の多年草。ヨーロッパ原産で、日本では全国に分布し、要注意外来生物に指定されています。なぜか私はタンポポの花より、ブタナの花に惹かれます。豚菜の別名はタンポポモドキですが、ブタナと呼ばれる方が多いようです。タンポポに似ていますが、花茎は硬く、長さは30cm~50cm内外になります。タンポポと違って、途中で数本に分枝し、それぞれの茎頂にタンポポに似た頭花を一つつけます。花期は5月~9月と長く、環境次第で12月初めに開花することもあります。

 日本には昭和初期に入ってきたとされ、北海道及び本州の広い範囲に分布。道路脇、空き地、牧場、草原、農耕地の周辺で生育しています。湾岸地域でもあちこちでブタナを見ることができます。既に群生するほどの空き地はありませんが、群生はタンポポに任せ、ブタナは疎らに生えている方が私は好きです。