カンナの花

 カンナは真夏の炎天下、大きな葉の間から鮮やかな花を元気に咲かせます。正に梅雨明けに相応しい花です。現在の品種の多くは、1850年頃から欧米で様々な原種間で交配を繰り返して作出された品種で、ハナカンナと呼ばれています。花が大きく、花色も変化に富んでいます。また、葉色が美しい品種も多く、赤や黄色の縞斑、白のはけ込み斑、銅葉など多彩です(画像二枚はそのような斑入りカンナ)。

 日本には江戸時代前期にカンナ・インディカ(和名ダンドク)が渡来し、現在では河原などで半野生化しているものが見られます。カンナはギリシア語で「アシ(葦)」を意味しますが、茎が筒状で、アシに似ていることに由来します。