アサガオが朝に咲いて昼前にしぼむのは、アサガオの花びらが薄いため。花びらが薄いと中の水分が蒸発しやすく、日が照ると、水分がどんどん外へ出て、しぼんでしまう。開花は日没から8~10時間後だが、気温が高いと開花時刻が遅くなる。
湾岸地域ではあちこちでヒルガオ(昼顔)が花をつけている。ヒルガオはヒルガオ科の植物で、アサガオと同じように朝開花するが、ノアサガオ(朝青紫の花が咲き、夕方には赤紫色に変化していく)と同じように昼になっても花がしぼまないので、この名前がついた。とはいえ、花は一日でしぼむ。
ヒルガオは春から蔓が伸び始め、夏にかけて道ばたなどに繁茂する。湾岸地域でも今あちこちで一斉に薄いピンク色で直径5~6cmの花を咲かせている。整備された歩道の周りや空地に群れをなして咲く姿は、園芸種が多い湾岸部では逆に新鮮である。ヒルガオはアサガオと同じく、早い時間から咲き出す。ヒルガオは午後2時くらいまでは花を開いている。
ヒルガオ(そしてノアサガオ)は今でも夏休みの格好の観察対象である。
*画像の昆虫はキリギリスと思われる。