ヘメロカリス(ステラデオロ)の花

 ヘメロカリスはギリシャ語で「一日の美」という意味で、「デイリリー(Daylily)」とも呼ばれるユリ科の一日花です。一つの花は朝開いて夕方から夜にはしぼんでしまいますが、1本の花茎から約10~30個のつぼみをつけ、それが次々と咲き、長く楽しめます。

 ヘメロカリスの原産地はアジアの極東地域で、日本ではニッコウキスゲノカンゾウヤブカンゾウユウスゲ、エゾカンゾウなどの野生種が仲間です。アメリカで盛んに品種改良され、園芸品種は数え切れないほどあります。日本でも育種が行われています。

 日本では伝統的にユリの方が好まれ、公園でよく栽培されているが、世間一般の関心はアジサイ(紫陽花)に注がれている時期であり、どうしても存在感が薄くなる。マタイ6章でイエスは「栄華をきわめた時のソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。」と言うのですが、それがヘメロカリスについても成り立つ筈です。