トベラの花

 トベラ(扉)はトベラ科の雌雄異株の常緑小高木です。本州から南西諸島、台湾、韓国、中国南部の海岸に自生し、潮風や乾燥にも強いので、公園や街路樹などにも植栽されています。湾岸地域でもあちこちに植えられ、緑を提供しています。トベラの花は最初白いのですが、時間が経つとクリーム色に変化していきます。開花時期は5,6月です。

 「扉」と書いて、「とべら」と読みます。2月の節分にこの木の枝を扉にはさみ、邪鬼を払う風習があり、「とびらの木」と呼ばれていたのが変化し、「とべら」となりました。

 花には香りがあり、花弁は長さ約1cm。「雄花の花糸は無毛、雌しべは不稔。雌花の雄しべは葯の発達が悪い」とあり、雄花と雌花は違っているのですが、普通に見ていたのではなかなか区別がつきません。

 トベラの実の中には粘着質の赤い種子が詰まっていて、生々しいのですが、その種子に比べると花の方は大きな関心を持たれないようです。

*画像は雄花と雌花を私が区別したものです。自己流ですので、誤っていたら、指摘して頂けると助かります。

雌花

雄花

雌花

雄花