ハゴロモジャスミンの花

 ハゴロモジャスミンは、中国雲南省を原産とするつる性植物で、匂いに鈍感な人にもその存在がすぐわかるほどです。モクセイ科ソケイ属のジャスミン(マツリカ)の仲間で、昭和50年代から一般に普及したとされています。そのため、私の子供の頃の記憶の箱には入っていません。

 1~3mほどの長さまで太いつるを伸ばし、左右対称に緑の葉っぱを茂らせます。4~6月には、ピンクの蕾から白色の花びらを先端から30輪を越えて咲かせます。白色の花びらの外側がピンク色をしており、満開期の様子が、ピンクの羽衣をまとっているように見えることからハゴロモジャスミンの名前がつきました。

 ハゴロモジャスミンは、ジャスミン同様、甘くとてもよい香りを放ちます。この香りは、「金木犀にバラの香りを加えたもの」と表現され、ジャスミンより香りが強く、満開時には敬遠したくなる人が少なくない筈です。