カマツカの花

 バラ科カマツカ属のカマツカ(鎌柄)は、材を鎌の柄に用いたことから命名されたようです。別名はウシゴロシ、ウシコロシ(牛殺し)。本州の平地~低山地、四国、九州の低山地から山地に普通に自生します。

 カマツカは枝先に複散房花序を出し、白色の5弁花を10~20個つけます。花は径1~1.3cmほどで、花弁はまるく、基部に短い爪があります。雄しべは20個あります。果実は長さ0.8~1cmで楕円形のナシ状果で、赤く熟して、甘みがあり、食べられます。

*淡水魚のカマツカは鱗が非常に硬く、「まるで鎌の柄のように硬い」というところからカマツカと呼ばれます。また、煮ると身が鎌の柄のように締まるからという説もあります。カマツカは植物も動物も「硬い」ことが共通しています。