ミヤマシキミは、ミカン科ミヤマシキミ属の常緑低木で、別名はシキミア(スキミア)で、見た目の良さから庭木として人気があります。
シキミ科シキミ属のシキミに枝葉のつき方や見た目がよく似ており、山地に自生することから、ミヤマ(深山)に育つシキミとしてミヤマシキミと呼ばれるようになりました。今頃小さな白色の花が丸く円をつくるように多数咲き、花からはミカン科特有の柑橘系のよい香りを楽しむことができます。
ミヤマシキミは雌雄異株(種子植物で雌花と雄花をそれぞれ別の個体につけ,したがって個体に雌株と雄株の別のあること)です。雄花、雌花とも枝先に出る長さ2~5cmの散房状の円錐花序に多数つき、白色の4弁花です。画像は雄花で、白い4弁花、4個の雄蕊があります。雌花も白い4弁花で、4個の雄蕊は退化し、雌蕊柱頭は4~5つに分かれています。
果実は径8~10㎜で球形の核果で、秋に赤く熟します(画像)。