擬似禅問答の解答例:点と線の謎(松本清張の小説を凌駕する謎多き存在)

 点に部分がないとしたら、点はサイズもないことになるのでしょうか。サイズのない点が存在するとすれば、それはどうして存在できるのでしょうか。点が集まると、線になるのでしょうか。点をどのように並べると、線ができるのでしょうか。さらに、線をどのように集めると、面ができるのでしょうか。面をどのように集めると、物体ができるのでしょうか。でも、太さのない線でつくられる三角形は3次元の世界に存在できるのでしょうか。

 このような問いはみな同質の問いで、これらに矛盾なく答えるためには幾何学のシステムを丁寧に組み上げる必要がありました。