クマゼミと温暖化

 地球温暖化が持続的に進行していて、それが人だけはなく、生き物すべての生活に影響を及ぼしていて、人は人と人以外の生き物を虐め続けています。ところが、クマゼミは温暖化に従って生息域を次第に北へと広げてきました。クマゼミが日常的に見られる地域は、関東南部・山梨・長野・石川付近がボーダーラインとなっているようです。

 確かに私が子供の頃は新潟の妙高ではクマゼミを見ることがなかったように思います。アブラゼミやミンミンゼミはとても多かったのですが、クマゼミを捕まえた記憶がないのです。でも、これは優れたセミハンターではなかった私だけの事情なのかも知れません。そこで地元の理科の先生に聞いてみると、糸魚川辺りが今のところの北限で、妙高の山岳地域にはいないとのことでした。クマゼミの北限は今では福島県から宮城県辺りまで伸びているようなのですが、妙高では今でもクマゼミがいないようです。

 湾岸地域では8月中うるさいほどクマゼミの鳴き声が聞こえていました。9月に入り、急に寒い日が続いたためか、寒さと雨にすっかり弱ったクマゼミに遭遇したのです。今年初めて近くで見たクマゼミでしたが、その姿に夏の終わりを感じ取ることになりました。

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