ドクダミの花

 ドクダミは日本や中国など東南アジアに広く分布しているドクダミドクダミ属の多年草で、日本では本州以南の地域に分布し、空き地や道端、住宅周辺のやや湿った半日陰の場所に自生しています。私も子供の頃からよく知っている雑草で、ドクダミの花は子供の頃の思い出につながっています。一属一種の植物で、ドクダミ属に分類されている植物はドミダミだけです。

 ドクダミは十薬(じゅうやく)と呼ばれ、古くから薬草として利用されてきました。そのドクダミに八重咲きの花があるのをどこかで読んだことがあるのですが、実際に見るのは昨日が初めてでした。花が咲いていなければ、当然気づきません。

 ドクダミは花期になると茎の頂部に、小さな棒状の花序を出し、花を咲かせます。花弁に見える部分は総苞片という葉の一種で、本来の花は中心の黄色い部分です。花には花弁は無く、多数の雄蕊と雌蕊が密生しています。八重咲きドクダミは、この総苞片が八重になっている品種です。

*八重咲きのものは「ヤエドクダミ」、葉に乳白色の斑が入るものは「ゴシキドクダミ」と呼ぶらしく、既に商品になっていました。

f:id:huukyou:20210515051426j:plain

f:id:huukyou:20210515051451j:plain

f:id:huukyou:20210515051506j:plain

f:id:huukyou:20210515051526j:plain

f:id:huukyou:20210515051541j:plain

f:id:huukyou:20210515051559j:plain