ソラマメの花

 3月1日に紹介したのが「エンドウの花」だった。そのエンドウの近くでソラマメ(蚕豆、空豆)の花も咲き出した。ソラマメはマメ科一年草または越年草。地中海、西南アジアが原産地とされ、イスラエル新石器時代の遺跡からも出土している。インゲンマメが普及する以前はソラマメが古代エジプトギリシア、ローマで食されていたようである。

 若い豆果は塩ゆでで、熟した豆はいり豆、煮物、甘納豆などで食されてきた。秋に播種し、春から初夏に収穫する。茎は太く、断面は四角形で稜があって中空。葉には巻きひげがなく、先端に小葉がない偶数羽状である。花は比較的大きく、白地に黒や赤紫の斑紋がある。豆果は上方に向かってでき、その様子を「空に向かって」という意味で、ソラマメと名付けられたという。10cm以上の長さになる。

*童話の「ジャックと豆の木」のマメは、カスタノスペルマム、あるいはオーストラリアンビーンズ。

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