キンカン(金柑)

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 キンカンはミカン科の果実の中ですが、果皮のまま食べることができ、皮を捨てて果肉を食べるミカンとは違います。キンカンは高さ3 mほどの常緑低木で、枝は棘がほとんどなく、夏に1~3個の小さな白い花をつけます。果実は球形か短卵形で、黄金色。

 「金」は実の色、「柑」は「柑子(こうじ)」で、みかんの古い名前。別名は「姫橘(ひめたちばな)」。このようにキンカン類はミカン属と考えられていましたが、ミカンと比べると実が小さく、子房の室数が少ないなどの理由から、ミカン属から分離してキンカン属に分類されています。

 キンカンは中国原産。1826年に中国の商船が遠州灘で遭難し、清水港に着いた際に、助けてくれた地元の人に船員が砂糖漬けの金柑果実をプレゼント、そのタネが育って、日本で広まりました。

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