ヒメユズリハ(姫譲葉)は、ユズリハ科ユズリハ属の常緑樹。同属のユズリハによく似ていて、区別が厄介である。春に若葉が出ると、古い葉が落ちることから、「譲葉」と呼ばれた。ユズリハは枝の出方が大ぶりで、どこか荒っぽい印象を受けるが、ヒメユズリハは葉が小ぶりで、そのためヒメユズリハと呼ばれる。ユズリハの葉は垂れ下がるが、ヒメユズリハの葉は垂れ下がらない(画像)。いずれも雌雄異株で、5月頃に花をつける。いずれの実も11月頃には黒紫色に熟する。
ユズリハ属の代表は勿論ユズリハで、本州南西部に分布。一方、エゾユズリハは本州北東から北海道に分布。ヒメユズリハの分布域はユズリハと重なり、外観はユズリハより緑が明るい。