寒波によって大雪だけでなく、電力需給が逼迫している。そのためか、そして寒波のためか、煙突からの煙が妙に大きく、火力発電所の存在感を強めている。
東京電力の火力発電所は東京湾内に15箇所(3,777 万kW)あり、その 76%が東京湾の埋立地に集中している。画像はゲートブリッジの彼方の市原市の姉崎火力発電所、袖ケ浦火力発電所で、それぞれ200mを越える煙突をもっている。
言わずもがなだが、煙突は上昇気流の原理で排気を上空に排出させる。煙突の高さが高いほど、大気を汚染する物質の濃度は地表に到達するまでに拡散される。そのため、煙突の高さを高くしてきたが、煙突を高くしたからと言って汚染物質の削減効果はない。
煙突の存在は私たちと自然の関係を様々に象徴していて、寒さの中で煙を出し続ける煙突を見つめてしまうのは私だけではあるまい。