寒さの中でホッとするのがモクレン科の花芽で、見るだけで暖かさを感じてしまうのは私だけではないでしょう。
紫木蓮(シモクレン)も白木蓮(ハクモクレン)もモクレン属の樹木。ハクモクレンの花芽は大きく、長さ2cm~2.5cmの長卵形で、白色の長い軟毛に覆われています。側芽の多くは小さく、葉芽です。そのハクモクレンより少し遅れて咲くのがコブシで、花芽の大きさはハクモクレンの方が少し大きいのですが、二つを見分けるのは厄介です。中国が自生地のハクモクレンに対し、コブシは日本に自生しています。
マングリエティア・インシグニスもモクレン科ですが、和名は「木蓮擬き(モクレンモドキ)で、こちらは常緑高木です。花期は4、5月で、ハクモクレンやコブシの後です。こちらの花芽はハクモクレンやコブシと色が違い、大きさも二つより小さい芽です。