サザンカから新井小学校への繰り返す断想

 冬の季語のサザンカ山茶花)はツバキ属の常緑広葉樹。今はあちこちで花が咲いている。サザンカの花は安売りのツバキという感があり、私は苦手なのだが、童謡「たきび」に登場するサザンカは別物として記憶されている。

 その童謡「たきび」は作詞が巽聖歌。私が学んだ妙高市の新井小学校の校歌「頸城野の光あつめて」の作詞も同じ巽聖歌。

頸城野の光 あつめて
高くます 妙高の山
あおぎつつ われら
育ちきぬここ新井
新井 新井 新井は よき土地
匂やけし 空も泉も

 

 そして、この校歌の作曲は何と「海行かば」の信時潔。信時は慶應義塾塾歌の作曲者でもあり、私の追憶の糸はつながり続ける。新井小学校は「学制」が制定される3か月前の明治5年に開校。新井小学校は慶應義塾に似て、その歴史は古い。

 このような断想がサザンカの季節に私の中で反復される。

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