モミジアオイの花

 今年も初秋のモミジアオイの花を見ることができた。モミジアオイは明治初期に渡来した北アメリカ原産アオイ科フヨウ属の宿根草。7月から9月頃までの夏の季節にハイビスカスによく似た大輪の赤い花を咲かせる。花がハイビスカスに似るていて、間違えやすいが、モミジアオイは花弁の根が細くなっており、花弁の間に隙間が広くなるのが特徴(画像)。
 草丈は大きい物で2m近くになり、茎も草花としてはとても太くなる。名前の由来は、星形の葉の形がモミジに似ているため。別名は「紅蜀葵(こうしょくき)」。
 既に夏の代表的な花として紹介したタイタンビカスは、このモミジアオイアメリカフヨウとの交配種。アメリカフヨウは、北アメリカに分布するアオイ科フヨウ属の多年草。分布域は、アメリカ東部のオンタリオ州からマサチューセッツ州オハイオインディアナアラバマ、フロリダなどにあり、湖や河川などの周辺のやや湿り気のある場所に自生している。フヨウによく似ているが、フヨウは落葉低木の花木で、アメリカフヨウは宿根草モミジアオイとフヨウは草と木の違いが微妙な例となっている。

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モミジアオイ

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モミジアオイ

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タイタンビカス

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フヨウ