オシロイバナは南アメリカ原産で、江戸時代初期に渡来。花が美しいため観賞用に栽培されるが、広く野生化していて、湾岸地域でもあちこちで見ることができる。オシロイバナは、黒い果実(種子)を割ると、白い粉質のもの(胚乳にあたる部分)があり、それがおしろいの粉のようなので、この名がついたが、命名したのは貝原益軒。タネをまいて容易に育てられるので、一年草扱いにされることも多いが、本来は多年草。
ラッパ型の花は夕方4時ごろから開き、翌朝まで咲いていて、午前中には萎む一日花。だが、夏の間ほとんど途切れることなく次々と咲き続け、10月末頃まで咲く。夜間に観賞できるような場所に植えると、さわやかな香りも漂う。白花や黄花のものは、暗がりの中でも浮き上がるように花が目立つ(画像は赤と白のオシロイバナ)。